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ウクライナの問題〜海外の知性に聞く〜

先日、たまたまETV特集「ウクライナ侵攻 私たちは何を目撃しているのか」と言う番組を見ました。

ノーベル賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチさん、フランスの経済学者ジャック・アタリさん、アメリカの国際政治学者イアン・ブレマーさんの3人の知識人へのインタビュー番組。

インタビュアーは元アナウンサーの動傳愛子さん。今はNHK国際報道局チーフプロデューサー兼解説委員 。この人がカッコいい!

難しい話は分からないな〜と思いながら聞いていたのですが、分からないなりに、私の心にも響くことがありました。

ひとつは、ロシアが味わった屈辱について。冷戦が終わったあと、ロシアは自分たちの帝国を失っただけでなく、世界からのけ者にされた。「G7+1」の「プラス1」がロシア。「プラス1」とは、次の食事のときには別の誰かが誘われる、その程度の相手。ロシアはその「プラス1」であり、歓迎されることがなかった。「そのことで侮辱されたと感じ、怒りを爆発させている。冷戦は終わってもロシアは漂流したままだった」と言うのです。

そうなんだ〜。「G7プラス1」と言う言葉は聞いたことがあるけれど、その意味、そしてそのことでロシアが受けた屈辱までは思ってもみなかったです。

2つ目は、「プーチンはコロナの状況下、2年間にわたり孤立していた」と言うこと。世界の他のリーダーたちの声を聞く機会は無く、ロシアの人たちとだけ交流して、自分が聞きたい情報だけを得ていた。もしプーチンがこの2年の間にもっと世界を旅していたら、人の話に耳を傾けて気づくことができたはずだと。

確かに。コロナ禍の2年間は大きかったですね。「相手の話に耳を傾ける」ことが難しかったのでしょう。

そして3つ目は、「我々はもっとロシアを知るべきだ」と言うこと。「ロシアの全てをボイコットするのは馬鹿げている。音楽、芸術、文化など、ロシアの素晴らしい面をもっと知って、受け入れていくべきだ」と言うこと。

このことには、心から納得しました。相手の全てを否定するのではなく、相手を知り、認めるところは認める。

国と国との争いだろうと、子ども同志のケンカだろうと、その本質は同じなのですね。

妙に納得したことでした。もう少しうまくできなかったのかな〜。

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