5月5日は「こどもの日」、そして5月8日は「母の日」でしたね。
「こどもの日」は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかると共に母に感謝する日」として、昭和23年に法律で定められたそうです。
へぇ~母に感謝する日なんだ~。
そういえば、そのすぐあとの日曜日が母の日ですね。
「母に感謝する」というフレーズから、星野富弘さんの話と出合いました。
星野富弘さんのことは、ご存知の方も多いですね。
中学校の体育教師だった星野さんは、指導中に「頚髄損傷」という大怪我をして、首から下の自由を失われた。
一時期は自暴自棄になりながらも、口に筆をくわえ、文字や絵を描くことで、しだいに生きる希望を見出された・・・。
その絵といい、書き添えられた詩といい、とても口にくわえた筆で書かれたとは思えません。今や、多くの人に勇気と感動を与える存在です。
その星野さんが、お母さまのことを
次のように書かれています。
「母がいなければ、今の私はなかったと思うのです。
特に9年間の病院生活は、母なしでは考えられません。
こんなことがありました。
食事は三度三度、口に入れてもらっていたんですが、たまたま母の手もとが震えてスプーンの汁を私の顔にこぼしてしまったのです。
このわずかなことで、積り積もっていた私のイライラが爆発してしまった。
口の中のご飯を母の顔に向け、吐き出し、
『チクショウ。もう食わねぇ、くそばばあ。
おれなんかどうなったっていいんだ、
産んでくれなきゃよかったんだ』・・・とやってしまった。
母は泣いていましたよ。
よほど悔しかったのか、しばらく口をききませんでした。」
そうでしょうね~。
星野さんのイライラも分かりますが、お母さまの心中を思うと胸が締め付けられます。
ところが、そのことを通して生まれたのが…
「神様がたった一度だけ
この腕を動かして下さるとしたら
母の肩をたたかせてもらおう
風に揺れるぺんぺん草の実を見ていたら
そんな日が本当にくるような気がした」
…そう、あの有名な詩だったのです。
その裏には、壮絶な日常があったのですね~。
星野富弘さんはおいくつになられるのでしょう。
そして、お母さまはご健在でしょうか。
母として、どんな思いで星野さんを見守り、葛藤して来られたことか。
そのお話を聞かせてもらえたら、子育てで悩んでいる若いお母さん達に
どれほど深く響くことか・・・などと勝手なことを思っています。
5月5日は端午の節句、そして24節気の「立夏」の日だとか。
立夏=夏の始まりの頃・・・「子育ては人生の夏」という言葉も思い出しました。「秋の実りを待とう」ということでしょうか。
子育て中のママさん達は、本当に大変ですよね。特に各家族での育児が多いこの頃では、子供に感情的に叱ってしまったり、つい手が出たりして、自分を責めてしまう・・・そんなパターンが多いように思います。
誰か聞いてくれる人、イライラを吐き出せる方法はあるのかな〜。そんな方法を見つけてほしいな〜と、母の日に思いました。
この記事へのコメントはありません。