いい話

数え百歳の千玄室さん〜その日常〜

茶道裏千家、第15代前家元の千玄室さんは今年数えで100歳。

今もかくしゃくとされて、現役で活躍中。ビシッとスーツにネクタイ姿が決まってます。

その生活スタイルもずっと変わらない。

「朝4時に起きて洗顔を済ますと、体操(戦時中に海軍で鍛えられた)を7分間行います。

朝食までの1時間は座禅を組み、だんだん頭が冴えてきたところで朝食をいただく。

それから頼まれた原稿を書いたり、いろいろな仕事を片づけるのですが、私はパソコンも携帯も持ちませんので、すべて手書きなのです。漢字を思い出しながら文章を書くことも、いい頭の体操になります。

夜は7時を過ぎると飲み食いせず、8時には床につきます。」

・・・これを淡々と、何十年も続けて来られたのだ!ヒェ〜!

とても真似できないな〜と思っていたら、やはりその根底には、凄まじい体験がありました。

「何かにつけて思い出すのは、77年前の海軍時代のことです。亡き戦友たちの思いを担ったまま、じくじたる思いで今日まで生きてまいりました。というか、彼らの力によって生かされてきたというのが正直な実感なのです。」と。

・・・そうか〜、その体験が原点なのですね。私も海軍出身の方を何人か知っていますが、その「絆」って凄いんですよね〜。戦争の思い出は辛くても、それを上回る絆の強さ、仲間意識、その誇りは半端じゃないのだな〜と感じたのを思い出します。

「私は22歳の若さで生と死というものに向き合ってきました。今、自分が少しでも怠惰な気持ちになると、自分に言い聞かせるのです。『あの頃のことを思い出せ』と。すると自然にグッと力が湧き、構え方が変わってくる。」

「人生は未知数です。掛け算や足し算では到底計り知れない世界がそこにはある。そこに必要なのが人生哲学ではないでしょうか。人生哲学の中で最も大切なのが人と人との繋がり、絆だと私は思います。」

私の会社セザンでも、「人の幸せのためには人と人との絆が大事」という考えを持っています。

真の絆とは「共に大変なことに立ち向かう」という体験から生まれるもの・・・

千玄室さんはまさに、戦争という過酷な場で結んできた絆を生かして、100歳になっても「ブレない自分」を貫いておられるのですね〜。

その強さを、改めて感じました。

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