ある日、新聞に載っていた投稿から。
今は仕事が大好きで輝いておられる、山本尚子さん。52歳。。
30年ほど前、新卒で入社した東京の通信会社で配属されたのは、お客様対応の部署。毎日毎日、50〜60回電話を受けるだけの仕事。時には怒鳴り声も聞こえることもあったと。
(新卒で夢を抱いて入社したのに、そのギャップは大きかったでしょうね〜)
日に日に痩せていき、味覚も失っていった。
そんなある日、別々に暮らしていたお父さんから連絡があり、会社近くの喫茶店で会った。
無口で仕事一筋のお父さんとは、人生の決断に関するような話はしたことが無かったらしい。
(分かる気がします。父と娘って、そんなものですよね〜)
心配のあまり、会いに来られたお父さん。負けず嫌いの娘さんを思っての言葉は・・・
「石の上にも3年と言う。古い言葉かもしれないけど、3年頑張ってみて、無理だったら逃げていい。その分、人の3倍は電話を取ってみたら」と。
その言葉で山本さんは吹っ切れた。「3年後に辞める理由が見つかった」と!
(すごいな〜お父さん、分かってるな〜。「辞めることもできる、選べるんだ!」と思えたのですね。きっとご自分もそんな時を乗り越えてきたのでしょうね〜)
山本さんは、定刻ギリギリに出社していたのが、次の日から誰よりも早く出社するようになった。電話業務では、どんな言葉なら客が安心してくれるかと、試行錯誤するようになった。3年も経つと、業務に慣れ、むしろ楽しくなっていた。むしろずっとこの部署でいいとも思った・・・
(すごい!お父さんのひとことが、彼女の捉え方を180度変えたのですね)
「新しい仕事でも、3年ほどの年月があれば、その分野のプロになれる気がします」・・・山本さんは、乗り越えたことが自信になって、バリバリ仕事をしておられます。
物ごとは捉え方次第。同じように悩む人は、いつの時代にもたくさんいるはずですよね。実体験した山本さんの言葉で、どれだけの人が救われることでしょう!
そして、もうひとつ、私の心に響いたこと。
それは、64歳で退職された山本さんのお父さん。その年にがんで亡くなられたのですが、亡くなった後、お父さん宛に再就職先から採用通知のはがきが届いたというのです。
次を目指して、人生の最後まで前を向いて生き抜かれた姿勢!素晴らしいですね〜
「その葉書は棺に入れました」と言うひとことに、父親を尊敬する娘さんの気持ちが見事に表れていました❤️
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