先日、うちの会社のセミナーで「地獄と極楽」の話を取り上げました。
地獄と極楽には同じように大きな釜があり、同じように美味しそうなうどんがぐつぐつと煮えている。
ところが、そのうどんを食べるのがひと苦労で、長さが1メートルほどの長い箸を使うしかない。
地獄に住んでいる人はみな、われ先にうどんを食べようと、争って箸を釜に突っ込むがうまくいかない。
しまいには他人がつかんだうどんを無理やり奪おうと争い、ケンカになる。美味しそうなうどんを目の前にしながら、だれもが飢えて痩せ衰えている・・・
それに対して極楽では、誰もが自分の長い箸でうどんをつかむと、釜の向こう側にいる人の口へと運び、「あなたからお先にどうぞ」と食べさせてあげる。
そうやってうどんを食べた人も、「ありがとう。次はあなたの番です」と、お返しにうどんを取ってあげる。
なので、極楽では全員が穏やかにうどんを食べることができ、満ち足りた心になれる・・・
聞いたことのある話かもしれませんね〜
この話を聞いて、「自分のことばかりじゃなくて、まず、相手のことを考えないとね〜」などと、表面的に捉えていた私。
ところが、セミナーのグループの話し合いの場面で、ある女性がこんな発言をしたのです。
「私は、きっと自分がうどんを食べようとしてしまうだろうな〜と思いました」
なんて正直な人でしょう!確かに誰でもそういう部分がありますよね〜
「でも、だからダメだと自分を責めるのではなくて、『そんなところもあるよね〜』と、ちょっと遠くから、自分を見ているのを感じたのです。これって成長ですよね?」と。
そう、まさにそうなのです‼️
イライラしたら、「このイライラを直さないと!」と責めるのではなく、「私ちょっとイライラしてるな〜」と、自分を客観的に見る・・・
落ち込んでしまったら、「もっと前向きにならないとダメじゃない!」と責めるのではなく、「今はちょっと元気が出せないのよね〜」と、見守ってあげる・・・
この積み重ねで、人は変わるのです‼️
昨日のブログに書いた「ありのままの自分を受け入れること」の第一歩は、
「ダメな自分を責めないこと」。そして「ちょっと離れたところから自分を見ること」・・・そう、自分を5歳の子供として。
どうですか?ちょっとやってみません⁉️(^^)
⭐️今週の東京は、猛暑とオリンピックとコロナの日々でした。熱中症にも気をつけて、良い週末をお過ごし下さい。また月曜日に投稿します。
この記事へのコメントはありません。