いい話

ミヤコ蝶々さん

2000年の10月に80才で亡くなった、関西を代表する芸人さん。女優としても司会者としても、すごい人でした。

若い人は知らない人も多いかな?笑

芸人としては超大物!でも私生活では人一倍、苦労が多かったようです。

「苦労も芸のうち」とでも言うのでしょうか、大抵のことは受け入れる、少々のことは笑い飛ばしてしまう、、、まだ若かった私にとっても、器の大きな、とても魅力的な女性に見えました。

「あんな風になれたらいいな〜」

女芸人になりたいわけではありませんよ。笑

ひとりの女性の生き方として、どこか、憧れる気持ちがあったのだと思います。

私の母がよく言っていました。

「蝶々さんが言うてはった。

“人間、怒ったらあきまへん。怒ったら損や。

自分がしんどいだけで相手は何とも思てしまへんで。”

って。その通りやわ〜。」と。

母は、必ず「蝶々さん」と「さん」づけて呼んでいました。母も尊敬していたのだと思います。

そして、このバリバリの関西弁‼️笑

こうして”関西弁丸出し”で書くと、母の声、表情がリアルに思い出されます。懐かしいな〜(^^)

母は、せっかちで気の強いところがありました。何しろ別名「虎子さん」なので。笑

人に対してイライラする自分、つい怒りたくなる自分がイヤで、何とか穏やかな自分でいたいと思っていたのかもししれません。

そして、「尊敬する蝶々さんもおんなじや。」と、ホッとする気持ちもあったのかもしれません。(^^)

蝶々さんと言えば、舞台のあと30分、幕が降りた舞台の前に出てきて話す、「辻説法」が有名だったと聞きます。

私の記憶に濃く残っている映像。

それは、蝶々さんが亡くなる少し前の「辻説法」の映像です。

足元もおぼつかない、年寄り然とした蝶々さんが、会場の人達をひとしきり笑わせたあと、最後の言葉、、、

「あんたら、死になはんなや〜」

(あなた達、死んだらだめですよ)

自分が死にそうなのに、

最後まで会場をドッと湧かせた

のです。

すごい‼️カッコいい‼️

これが脳裏に焼きついて離れません。

「最後まで自分らしさを貫き通す人生」

カッコ良くないですか⁉️

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