いい話

どんどん患者風を吹かせよう!〜もっとわがままでいいよ〜

緩和ケア医であり、ご自身もがん患者でもある大橋洋平さんが、こんなことを書いておられます。

「がん患者として、声を大にして伝えたいことがあります。

『患者はもっとわがままになっていい!』。

がんになると様々なことだ出来なくなり、家族に頼むことが増えてきます。『迷惑かけているよな』と思い、いちいち『してもらって悪いね』と口にする。なるべく迷惑をかけずに、言いたいことも言わず、したいこともせずおとなしく暮らしていく・・・それ多くのがん患者の姿。

世の中では、がんになっても『よりよく生きよう』『自分らしく生きよう』と、前向きな姿勢がしばしば求められる。でも、心身ともに弱り追い詰められている状態で、よりよく自分らしく、そうそう生きられるものではないのです」

それはそうでしょうね〜 自分を保つのに精一杯ですよね〜

「ならば、格好つけずに。言いたいことを言い、やりたいことをやってわがままに生きればいい!患者風を吹かせよう!」。

こうした考えを持つようになったのは、長年緩和ケア病棟に勤め、患者を見送った家族から何度なく聞いた言葉が忘れられないからだと。

それは「もっと○○をしてあげればよかった〜」という後悔の言葉。皆さん、どこかにそんな思いが残るのでしょうね〜

家族にそんな後悔をさせるのは夢見が悪い。それで、「家族には思い切り患者風を吹かせています」とおっしゃる。笑

わずか数歩の位置にあるのに、「箸を持ってこい!」みたいなのは当たり前。

抗がん剤の副作用で足が痛くなると、家事や私への対応で疲れ果てている妻に「足揉みせぇ!」。

見かねた息子さんが「またオヤジが言うとる」とぼやくと、「文句言わずに、お茶持ってこんかい!」。

「今やっとかなんだら悔いが残る。悔いが残らんようにさせてあげてんのやから」が持論。

妻も息子も「後悔なんて全く無い。この2年で十分してきた」と答える。

いいですね〜(^_^) 何となく笑いがある。「迷惑かけて悪いね〜」と謝られるよりずっといい‼️

そんなふうに患者風を吹かせる代わり、妻や息子が悲しむような「もう生きていたくない」などの弱気な言動は厳禁とのこと。

「どんな姿でも生き抜く。それががんを生きる私の心意気です!」

いいな〜カッコいい‼️ いざ自分がそうなったら、真似できるかな〜

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