いい話

ある女性の訃報に思うこと〜10年という歳月〜

仕事を通してのお付き合いが、もう20年近くになる男性美容師さん。

穏やかでおおらかで優しいご主人と、明るくてパキパキッとしたチャーミングな奥様。

ご主人は美容業、奥様は着付けのお仕事を、2人3脚でやって来られたご夫婦です。

私の会社とのご縁があってからは、化粧品の仕事を通してのアフターフォロー、肌の勉強、仕事仲間のアドバイザーの勉強会など、ご夫婦で仲良く積極的に参加して下さっていました。

その奥様が脳溢血で突然倒れられたのが、2011年(東北大震災の年)の4月。まだ54歳の若さでした。

話せない、動けない、食べられない・・・でも目と表情から、話しかけることは分かっておられる様子・・・そんな状態がずっと続いていました。

突然の出来事に、まわりはもちろんですが、ご本人の心境はどんなだったことでしょう!

想像することすらできません。

それから10年、ご主人は美容室の仕事を終えてから奥様の病院へ。それから自宅に帰って洗濯、食事。二人の娘さんはすでに結婚していて、奥様が可愛がっていた猫ちゃんの世話をしながらの一人だけの生活・・・それを毎日ず〜っと続けて来られた。

・・・こう書くと、とても大変で辛い日常のように思えるのですが、当の本人は至って明るい!クヨクヨしない!愚痴を言わない!

それどころか、人を笑わせようとする!

淡々と日々をこなし、しかも常に感謝の気持ちを持って毎日を送って来られたのです。

「生きていてくれるだけでありがたいんです」「小さなことに感動するんですよね〜」と。

電話でお話していても、どこにも無理がない、力が入っていない、自然体で今の状況を受け入れている、その中で小さな幸せを見つけている・・・人としての「在り方」を学ばせてもらっていました。

・・・そこへ、共通の知人からきた突然のお知らせ。

「今朝早く、Kさん(奥様)が亡くなったとSちゃん(ご主人)から連絡が有りました」・・・

驚きました。コロナ禍で病院に行くことも叶わない中での突然のお別れ。どんなに心残りだったことでしょう。

でも、これまで愛情いっぱいのご家族のサポートを受けて来られたKさん。1人だったお孫さんも10年の間に7人に増え・・・お幸せだったんじゃないかな〜

緊急事態宣言の中、ご葬儀に東京から参列することは叶いませんでしたが、アドバイザーという仕事の仲間が多勢駆けつけてくれたと聞きました。みんな、彼をかげながら応援していた仲間です。

コロナ禍の中でも、みんな顔を見ずにはいられなかったんだ・・・それを聞いて私の心もジ〜ンとしました。嬉しかった〜

Kさん、きっと安らかに旅立たれ、ご家族の皆さんを天国から温かく見守られていることとと思います❤️

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