考え方

アメリカの野球界とその差別

新年そうそう、重い話題でごめんなさい。

新聞のコラムによると、ジャッキー・ロビンソンという選手が黒人で初めて大リーグにデビューしたのが1947年というから、今から74年前ですね。

それまでは黒人選手は黒人だけのリーグしか出場出来なかった。その名前は「ニグロリーグ」。

何という差別的な名前でしょう!

当然ながら、彼らの実力は素晴らしいものだった。

「黒いベーブ・ルース」と呼ばれた打者ジョシュ・ギブソンは、ベーブ・ルースより多くの本塁打を放ったという。

黒人選手を隅に追いやってきた過去は米球界の汚点、それを少しでも挽回しようと、最近になって1920年から1948年までの黒人リーグの選手と成績を大リーグの歴史に加えるという方針が発表されたとのこと。

それによって、約3400人が「大リーガー」として扱われることになった。

逆に、それだけの人達が、差別社会の中で声も上げられずに悔しい思いをしてきたのですね〜

「長年見過ごしてきた」「認定が遅れた」・・・大リーガー側の発表に反省の言葉が並ぶのは当然のこと。

とは言っても、民主主義を掲げながらも、常に差別が顔をのぞかせるのが米国社会。多様な民族の中で、黒人だけでなく、様々な差別は根強く、消えることが無い。

けれど、昨年の5月末、黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に殺されたのをきっかけに、「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」と掲げた抗議の波が起こった。

「ブラック・ライブズ・マター」・・・最近、よくこの言葉をよく耳にするようになりました。

テニスの大阪なおみ選手が全米オープンで優勝した時にも、毎回黒人犠牲者の名前入りのマスクをつけて抗議していたことが記憶に新しいですね。

これまでも人種差別撤廃を訴える抗議デモは数多く行われてきたけれど、今回の「ブラック・ライブズ・マター」のように、大規模に広まり、長期間続いている例は珍しいとのこと。

「人が人を差別する」・・・あってはならないことと分かっていても根絶できないのは、自分を優位な立場に置きたいという、人として誰でもが持っている心理なのだと聞いたことがあります。人って悲しいな〜

差別される側にならないと、本当の気持ちは分からないのでしょうが、分かろうとする努力を忘れないでいたいと、強く思います。

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