いい話

親としてのがん患者

新聞のコラムに、小嶋リベカさんという女性の手記が載っていました。

築地の国立がん研究センター中央病院で、子育て世代のがん患者とその子供たちを支援している人です。

全国の統計では、18歳未満の子を持つがん患者さんは5万6千人以上、その子供は約8万7千人で、その多くは小学生とか。

自分自身のことだけでも辛いのに、まだ小さな子供を持つ患者さんの気持ちは一体どんなでしょう!

ある、大腸がんで闘病していた30代の女性Aさんには3歳の娘さんがいた。

根治は難しく、2年ほどは通院治療をしていたが、抗がん剤が逆に体力を損なうようになり、痛みの緩和のために入院。

最初は元気に送り出したものの、母親が帰ってこないと分かると、

「ママ、いつ帰ってくる?」

「私のこと、嫌いになった?」

「いい子にしてたら帰ってきてくれる?」

「ちゃんとニンジンを食べたら帰ってきてくれる?」

と父親に尋ねるというのです。

3歳の女の子が、母親に会いたいばっかりに・・・

不憫で不憫で、泣けてきます。

もうすぐ3歳の、うちのジャイ子ちゃんとも重なってしまう・・・

Aさんは「娘を不安にして申し訳ない」と自責の念にかられ、「母として何もしてあげられない」と無力感に悩んでいたと言います。

そこで、小嶋さんの提案・・・それは、娘さんが視覚的に「ママの愛情」を確認できるものを作ること。

手芸が得意なAさんは、羊毛を固めて、娘の大好きなキャラクターを手作りし、親子「お揃い」のキーホルダーにつけて娘にプレゼント。

娘はキーホルダーをギュッと握りしめて、安心して眠りについた(^^) 「お揃い」がポイントですよね〜❤️

そして、逆に保育園で作った作品を病院に届けてほしいとねだるようになった。

落ち込んでいた母親も

「関わり方しだいで、病院にいても母親でいられるんですね」

と、生気を取り戻したとのこと。

お母さんの気持ち、女の子の気持ち、お父さんの気持ち・・・辛いけれどあったか〜いものを感じます。

3歳の女の子、きっとやさしい女性に育つだろうな〜

幸せの多い人生を・・・と願います。

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