これは、稲盛和夫氏の著書「生き方」に出てくる言葉です。
これは病気も例外ではない。
「病気になったのは、病気を引き寄せる弱い心を持っているからだ」
という、ある本の言葉にくぎづけになったというのです。
著書には、「病も心の投影であるとは、少し酷すぎる言い方ですが、そのときの私には大いに心当たりのあることでした。」
と続きます。
「というのも、叔父が結核にかかり、自宅の離れで療養しているとき、私は感染を恐れるあまり、いつも叔父が寝ている部屋の前を鼻を摘んで走り抜けていたからです。」
稲森氏が結核に侵されたのは、中学受験の失敗という人生最初の挫折体験の直後だったというのですから、まだ12歳の頃。
そんな年頃の少年が、鼻をつまんで叔父さんの寝ている部屋の前を走り抜ける・・・なんとも微笑ましく感じます。
「一方、父は付き添って看病を怠らず、私の兄もそんなに簡単にうつるものかと平然としていました。」
「つまり、私だけが親族の病を忌み嫌うように、ことさら避けていたのです。」
「その天罰が下ったかのように、父も兄も何ともないのに、私だけがうつってしまった。」
「あぁ、そういうことかと私は思いました。」
なんと分かりやすい実例でしょう⁉️笑
最初の一文だけではピンと来ない言葉が、突然、色彩を帯びて見えてくる・・・
実際の体験を赤裸々に表すことで、人の心に訴えかける・・・
だからこそ、「マイナスを思うのは止めよう」と、自分の生き方を問いただしたくなる・・・
なぜ、この本が記録的な数字で世界中の人に読み続けられているのか、その理由のひとつはこの「自己開示」にあるのだと、改めて思いました。
「自分の失敗、自分のマイナスを、恥じることなく表現できること」
私の目指すところです。(まだまだ出来ていませ〜ん笑)
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