いい話

おばぁちゃんから私へ〜あの日の広島を辿る〜

今日、8月6日は75回目の広島の原爆記念日です。

今年はコロナの影響で、式典の規模も例年の10分の1とか。式典に参加したくても出来ない人も多いでしょうね〜

毎年この時期になると、終戦の頃のことがテレビで取り上げられます。

今回見たのは、中国放送の女子アナウンサーの中根夕希さん。

今は福岡に住む91才のおばぁちゃん。

今まで誰にも話して来なかった広島の原爆の体験を、初めて話してくれた。

「孫の夕希ちゃんになら」と。

とても上品でステキなおばぁちゃんです。決して辛そうな表情はなさらない。

原爆投下から1週間後、17才だったおばぁちゃんは、行方不明となった兄弟を探して焼け野原の市内を歩いた。

どこを見ても死体ばかり。それは悲惨な状況だった。

これまで、戦時中の話を家族にも語らなかった祖母。

「私はそれほどひどい体験をしたわけではないし、今困っているわけでも無い。

私みたいな者の話を聞いても、そこには感動は無い。

今回は孫が聞いてきたから話したけど、今後は話すつもりは一切ありません」

とおっしゃる。

「人に話すようなことでは無い」と、誰にも話さずにフタをして90才を越えてきた人が、どれほどたくさんおられることでしょう。

もう75年も前のこと。戦争の体験を直接聞ける人はどんどん少なくなってしまう。

どんなことでも、話してほしい、後世の人たちのために残してほしい・・・そう、思います。

そして、話すことで、何よりその人自身の気持ちが軽くなるのではないか?

身近にそんなお年寄りがいたら、ぜひぜひ話を聞かせてもらいたい・・・そう、思いました。

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