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彼女は安楽死を選んだ

今日はとても重いテーマです。ブログに書くこともしばらく躊躇していました。

NHKスペシャルでやっていた、「彼女は安楽死を選んだ」という番組。

たまたま2度、テレビで見たのですが、2度とも途中からだったので全く意味が分からず、思わずYouTubeで確認しました。

そこで見たのは、それはそれは本当に衝撃的な映像でした。

その人は「多系統萎縮症」と言う難病を患った小島ミナさん。50才、独身。

若い時は職場でも人気の、活発で魅力的な可愛い女性だったそうです。

その彼女が、全身の機能が徐々に衰え、やがて摂取も排泄もままならなくなる、、、誰が想像したでしょう‼️

2人の姉達の献身的な介護を受けながらも、「この先、ますます人のお世話にならないと生きていけない。そして、何かしてもらってもありがとうとさえ言えなくなるなんて、、、」と、将来の自分の姿を受け入れることが出来ない。

何度も自殺をはかり、心の葛藤に苦しみ続ける彼女。

親代わりの姉2人は、そんな妹を励まし、理解し、寄り添おうと必死。

その年月は、計り知れないほど辛かったことでしょう。 そして、とうとうミナさんの心は折れてしまいます。

そして、日本では認められない安楽死がスイスでは出来る!と知った時、彼女は

「安楽死は私に残された最後の希望の光」

と、それを選択するのです。

最後の場面では、ベッドに横たわり、医師の介助で点滴をつけ、改めて確認事項を聞かれて答える、、、

「Yes, I will go to die.」

「はい、私は死ぬのです。」と。

その表情の冷静なこと‼️

最後まで笑顔で、姉達への感謝を述べつつ、一切の迷い無く、幸せそうにさえ見える彼女。エーッ、そんなことってあるの⁉️

姉達は「本当にこれでいいのだろうか?」「そうでなければ、またあの地獄を味わうことになってしまうのか?」、、、と、最後まで迷って迷って、苦悩する。両極端な姉妹の表情。

準備が全て整い、最後の最後、自分で点滴のストッパーをこじ開ける。穏やかな表情で永遠の眠りにつくミナさん、、、

見終わった時も、その後も、今も、ずっとそのシーンが頭から離れません。

もしも私がミナさんだったらどうするだろう?

もしも身近な人がその選択をしたら、私はどう思って、どう行動するのだろう?

何とも言えない気持ちが頭の中を回っています。

「生きている限り、与えられたその生を全うするべき」「世の中に無駄なことは無いのだから」、、、

それが正論なのだとは分かっていても、それを押し通すことが本当にいいことなのだろうか???

久しぶりに、逃れようの無い重苦しさを感じています。

長くなりました。そしてこんな重いテーマにお付き合い頂いて、ありがとうございました。

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