11月24日日曜日の夜、たまたま見ていたテレビ番組の登場人物たちがすごかった。
ひとりは「NHKスペシャル」の袴田ひで子さん。
弟の袴田巌さんを58年間サポートしてきた女性。90歳を過ぎても元気、元気。よく笑う、それも大笑い。
「母親が“巌はダメかね〜”といいながら亡くなった。私は親のためにやってるんですよ」「私が犠牲になったって?とんでもない。私には自由があった。巌にはそれが無かったんだから」。
無罪判決が出た時の会見では「やりがいがあったよ〜!」と、満面の笑み。「見えもしない権力との戦いだった。あきらめたらあかん!」と。
すごいな〜。この人の心からの大笑いに、まわりの人たちはどれほど救われたことでしょう。
もうひとりは「家について行ってイイですか?」に出ていた、あるお母さん。
3人の娘がいる。離婚して、1ルームのマンションでの生活。
長女のもねちゃんは別に暮らしている。次女のゆなちゃんはダウン症。そして三女のえまちゃんは、てんかんの一種という難病で寝たきり。話すことも、食べることもできない。2時間おきに体制を変えて、痰を吸引する。
仕事はできないから、国からの援助と前夫からの養育費での生活。
「難病の子供を抱えてさぞかし大変でしょうと言われるけど、生きていることが楽しい!」と。
何とも明るくてオシャレで、ステキな女性なのです。
「次女のゆなは、突然亡くなる可能性が大きいのです」と、涙ぐまれる。
「愛情たっぷり注いで、看取ってあげたい」と。
すごいな〜。ほんとにすごい!
ふたつの番組は同じ時間帯だったので、両方のチャンネルを行ったり来たり、大忙しの夜でした。
それにしてもすごいな〜。ちっぽけなことで悩んでいる自分に、シャキッと「カツ」を入れられた感じです。
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