以下は、ある人から聞いた実話です。
とある高校の、教室でのできごと。
授業中にひとりの男子生徒が、隣りの席の女子生徒に、突然頭から水をかけた。
教室は騒然となったが、その女子生徒は泣くわけでも、怒るわけでもない。
男子生徒は授業態度も真面目で、問題を起こすようなタイプではなかった。
「何?」「なんで?」「どうしたの?」・・・みんなザワザワ。
担任の先生はもちろん、教室中の生徒全員が、その男子生徒を非難の目で見ていた。
「何をやってるんだ!」…先生が男子生徒を問い詰める。
それでも、ひとことも話そうとしない彼・・・。
先生に許可をもらって、トイレに着替えに行った女子生徒は、何ごとも無かったかのように席に戻った。
不思議な空気が教室中に広がっていたが、そのまま授業は継続された。
放課後、担任の先生が男子生徒に聞いた。
「さっきは、なぜあんなことをしたんだ?」(本当に、いったい何だったのでしょう?)
男子生徒はボソッと答えた。「もらしていたから」…と。
女子生徒が、おもらしをしていたのを隣りの席で見つけた彼は、自分が悪者になることで、彼女に恥をかかせないようにと、とっさの行動に出たのでした。
「おもらししました」とは言えない、年頃の女の子。
そのことがバレたら、彼女がどれほど恥ずかしい思いをするか…。
それなら、自分がどう思われようと構わない、と取った行動。
簡単にできることではないですね~。・・・これこそ、「ホンモノの思いやり」ではないかと思うのです。
その男子生徒は、いったいどんな大人になるのでしょう?
「思いやり」と「勇気ある行動」・・・モテるよね~、絶対‼️
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