在宅診療の医師、田代和馬さん32歳。まだ若いのに、ここにもすごい人がいました。
「どんな患者も断らない」・・・そんなポリシーを掲げる在宅診療クリニックを東京で開業したのは3年前。
一躍有名になったのはコロナ禍第5波の時。デルタ株が猛威をふるい、多くの人が自宅療養を強いられる中、訪問看護を引き受け、極限状態の中診察した。断る医者も多い中、それは彼にとっては当たり前のこと。
記録用に撮った動画がテレビで放映されて、緊急事態であることを皆が自覚するきっかけになったといいます。
その忙しさは半端じゃない。だって、断らないのですものね。
「今ひとり亡くなられたので、死亡診断に行きます。あ、その前に、グループホームで暴れてる方がいるそうなので、そっち先に行きましょう」。
統合失調症の患者に鎮静剤を打ち、末期がんで死亡した男性の元へ。家族をねぎらうと、男性に20秒近く合掌した・・・・。
そして、その真骨頂は。初めての患者と方針を話し合う「インフォームド・コンセント」。
「末期だというけど、『まだまだ元気』の略なんです」「この先どうしていきたいか、一緒に考えていきましょう」。
1時間以上かけた丁寧な説明に、患者と家族の顔がパッと明るくなる・・・
すごいですね〜。末期の患者さんを明るくさせる・・・。
3歳の頃、両親が離婚し、貧しい母子家庭に育ち、「勉強だけが娯楽だった」・・・。ヘェ〜、勉強だけが娯楽?この言葉は衝撃的でした。幼い頃の苦労が、逆に彼をここまで「やる」人間に育てたのでしょうか。
特に力を注ぐのは終末期の診療。「終末期ケアは人間にしかできない。俺が診る。人生最期の望みをかなえる」と。
すごい人がいるな〜。身長175センチ、体重62キロ。トイレに行きたくなるので、水分は必要最低限しか取らない。「夕飯?ゼリーとかが多いですね」・・・え〜っ、大丈夫かな〜。熱中症もあるんだよ〜。世の中のためにも、元気でいてくださ〜い・・・自然と、祈るような気持ちになりました。
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