いい話

横綱白鵬の葛藤〜日本人に愛されたい〜

10月17日のNHKスペシャルは、この度引退した、横綱白鵬の特集でした。

15歳でモンゴルから来日し、苦労を重ねて幕内から横綱へ。横綱として14年。数々の成績を残し、ひとり横綱の時代も、日本の相撲界のために尽力してきた人。

日本国籍も取得して、すっかり日本に馴染んでますよね〜

そういえば、白鵬だけでなくモンゴルなどの外国人が相撲界で活躍するようになったのはいつの頃からでしょうか。

日本の国技の相撲なのに、日本人はどうなってるの?という感じでしたね〜

そんな中、白鵬のライバルとして出現してきたのは、人気の日本人力士、稀勢の里。

その稀勢の里との一戦に白鵬が負けた瞬間、期せずして客席からわき起こったのは「バンザイ」の合唱だった。

その時の白鵬は、悔しそうというより悲しそう〜。

白鵬が切望していたことは「日本人に愛されたい」ということだったと聞いて、胸がキュンと痛みました。

「日本人に愛されたい」という一心で相撲に邁進してきた白鵬。場内のバンザイの声を聞くことがどんなに辛かったことでしょう!うっすらと涙していた表情が忘れられません。

また、大鵬の大記録を超えるかどうかという時も、「本当に超えていいのかな〜怖いよね」と言っていた白鵬。

記録がかかった勝負の試合の相手は、因縁の稀勢の里。

「今日は日本人みんな、稀勢の里を応援するんだろうな」「勝ったら嫌われるんだろうな」・・・壮絶な孤独感があった。

取り直しの末に、白鵬の勝ち!場内は落胆の空気に包まれた。

大記録を塗り替えた白鵬の表情に、笑顔は無かった・・・

「相撲のためにこだわって歯を食いしばって頑張っているのに・・・切ない気持ちでいっぱいだったでしょうね〜」と言うのは、身近で見守るトレーナーの大場さん。

年齢を重ねて膝の怪我にも苦しみ、なりふり構わず勝ちにいく白鵬の姿に、「横綱の品格」を問われることも多かった。

白鵬が考える横綱の品格とは?

「最後まで勝ちにこだわるのが横綱としての相撲」。

引退を決めていた名古屋場所の14日目。「何をしてでも勝たなきゃいけない」・・・横綱としての執念で勝った‼️誰も予想しなかった全勝優勝での引退試合。

最後に勝ったときの、テレビに映る表情は、まるでライオンの雄叫びのようでした。

満身創痍の中、最後まで横綱として「勝つ」ことに命をかけた白鵬の姿。

その迫力、人としての在り方は、相撲オンチの私にもズシンと胸に響くものがありました。

⭐️また来週の月曜日に投稿します。良い週末をお過ごしください。

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