いい話

戸田奈津子さんの映画人生〜言葉と共に〜

戸田奈津子さんといえば、押しも押されぬ字幕翻訳者。これまでに約1500本を超える洋画の字幕を担当してきた人。映画好きの三女の、憧れの女性でもあります。

85歳の現在も、なお大作の字幕翻訳を手がけている。

「一生のうちでやれることは限られているわけだから、私も捨てるべきものは捨ててきました」と、97歳までお元気だったお母様と、生涯独身を貫いて生活していらした。

その、戸田奈津子さんの記事に、興味のある言葉が・・・

「英語そのものは日常会話だから、限られた字数でそれを日本語としていかに表現できるかが勝負です。字幕翻訳の80%は日本語力なんです」

そうなんだ〜何となく分かる気がします(^^)

戸田奈津子さんが字幕翻訳の仕事の魅力に取り憑かれたのは、あの有名な「第3の男」の中のセリフだったとか。

それは「今夜の酒は荒れそうだ」と言うセリフ。

原文の直訳は「これ(酒)を飲んではいけない。これは私を不機嫌にするから」と言うもの。「今夜の酒は荒れそうだ」と言うのとは雲泥の差!そのセンスに感動したと言うのです。

なるほど!いかに短く、そのイメージづけができるか、ですね〜面白い!笑

そして、その仕事への取り組み姿勢は、

「自分が自分に百点をあげたら絶対に駄目‼️

モーツァルトにしてもゴッホにしても、彼らが今生きていたら自分の作品に必ず手を入れると思います」・・・と。

すごいな〜実際に1500本以上の字幕翻訳の間、ずっとその姿勢を貫いていらしたのですね〜

「今日より明日、明日よりあさってと、常に改良改善を絶え間なく続ける」・・・世界の経営者、稲盛和夫さんの言葉とおんなじだ‼️

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