ここへきて、ますます勢いをましているコロナ。特に医療従事者の方々の負担はどれほどのものでしょう。
少し前に載っていたのは、この夏、入所者への感染が突然広がった東京の介護施設の施設長さんの新聞記事。「教訓にしてほしい」と経験をつづられた文章は、当時の状況がひしひしと伝わってくるものでした。
「都内が感染の第2波に見舞われていた8月16日。入所していた80代の女性の感染が判明した。
『まさか!』施設の常勤医師でもある、施設長の岡田正彦さんは、すぐには信じられなかった。
施設は当時も面会禁止。職員は出勤時に検温し、勤務中はマスクと手袋は常に着用。家族以外との飲み会や外食も控えるといった注意事項を職員に周知し、同意の署名をもらう・・・対策は徹底していた」
徹底した対策だったのに感染者が出た・・・ショックだったでしょうね〜
「女性の居室がある4階の入所者や、この階で働く職員に次々に感染が拡大。結局2〜3週間で入所者18人と職員4人の計22人の感染が確認された。『いつ終わるのか』不安と緊張の日々が続いた」
突然のいわゆる「クラスター」、どんなに不安だったことでしょう。
「保健所の調べでも感染経路は特定できなかったが、対策として重視したのが食事の際の『密』を避けること」
「入所者や職員の別の階への移動も制限」
「別の階に移るときには必ず靴の底も消毒」
はぁ〜そこまでやるのですね〜
「対策を強めれば強めるほど、職員の負担は増した。認知症の人の多くはマスクをつけたがらず、消毒液を飲み物と勘違いする人もいて、置きっぱなしにできない」
あぁ〜そういうこともあるんだ〜本当に大変!
「職員の疲労は限界だった。
『乗り切れたのは、みんなで感染を止めようという雰囲気があったため』と岡田さんは振り返る」
「別の階に感染が広がれば、今度はそこが混乱する。職員たちは、別の階からの支援の申し出を『自分たちで対応する』と断った」
へぇ〜すごい!ギリギリの状態でそんな判断ができるとは!
「別の区画や階に感染は広がらず、9月24日に『終息宣言』を出した」
「岡田さんは、心身ともにギリギリの中、頑張ってくれた職員には感謝しかない」と。
「みんなで感染を止めよう!」「一丸となって乗り越えよう!」という覚悟。これは一体どこからくるのでしょう?日頃からの人間関係も大きいことでしょう。
そして今、あちこちで必死で踏ん張ってくれている皆さんに、政府や自治体の支援はもちろんですが、何かできることは無いのかな・・・と、微力ながら考えます。
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