いい話

認知症の母と99歳の父〜99歳になっても家族を守ろうとする姿勢に感動〜

昨日の午後やっていたのは、以前にも見たことのあるドキュメンタリーの続編。その時もブログに書いたような記憶が・・・はっきりとは覚えていないのが恐ろしい〜(笑)

2018年11月に公開されたドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします」

何とも微笑ましくなるようなテーマですね〜

東京のミニシアターで始まったこの映画は口コミで評判を呼び、ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒットとなったとのこと。

そうでしょうね〜 そのリアルな映像。隠すことなく両親の姿をカメラに収める娘。そしてそのまんまの姿を見せてくれるご両親。その真実の迫力に、私も思わず画面に吸い寄せられるように見入ってしまいました。

年老いていく両親をビデオの記録に残していたのは、広島の呉市で生まれ育った信友直子さん。彼女はドキュメンタリー制作に携わるフジテレビのディレクター。

信友さんは、18歳で大学進学のために上京して以来、40年近く、結婚もせず仕事に没頭。

ひとり娘の直子さんを自由にさせたやりたいと、両親は静かに見守っていたが、2014年、母親はアルツハイマー型認知症の診断を受ける。

その頃から、90歳を超えた父親が80代後半の母親の介護をする日々を、記録している。

病気である現実を突きつけられ、「邪魔になるぐらいなら殺してくれ!」と苦悩する母親の姿。

時には「そんなに死にたいなら死ね!」と怒鳴りながらも、淡々と、愛情を持って母親の世話を続ける父親。

そんな両親の現実から目を背けるのではなく、積極的に記録を残そう、社会に知ってもらおうとする、ひとり娘の信友さんの姿勢。すごいな〜

今年の6月に、母親が91歳で亡くなるまでの過程を描いた今回のドキュメンタリーの続編。特に印象的だったのはお父さんの生き方でした。

あまりの大変さに、信友さんの「私が帰ってきて介護しようか?」との提案に、95歳を過ぎた、腰の曲がったお父さんは、

「いや、お前はできるうちは自由に仕事をしなさい。親のことでそんなに心配せんでいい。お母さんはワシが診る!」

と。そのキリッとした表情に、半端じゃない覚悟を感じました。カッコいいな〜お父さん。

買い物ひとつも大変。手押し車を押して坂道を上りながら「たいぎぃな〜(広島弁でしんどいな)」けど「踏ん張らないかん!」・・・自分を鼓舞している。

画面で見ていても、本当に大変な生活。

でも、いっさい愚痴は言わない。いい笑顔で、淡々と日々の生活を続けている。

お母さんが亡くなった後も、99歳のひとりぼっちの生活を、魚屋さん、お肉屋さんなど、まわりの人たちが支えている。

最後の場面は今年の11月。100歳を迎えたお父さんに、呉市の市長さんがお祝いを届けてくれた。

「金一封、5万円!」

満面の笑みのお父さん、

「ほぉ〜こりゃすごい。また来てチョウダイ!」と(笑)

このユーモアのセンス、素晴らしい‼️

どんな時も、どんなことも、笑って受け入れる・・・生き方のお手本を見せてもらった気分です(^_^)

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